暑かった夏も過ぎ、朝晩は肌寒さを感じ始めた10月某日。久しぶりのフィールドへと繰り出した。水温は朝の時点で19℃。前日の雨の影響もあり、水質は決して良いとは云えない。台風などのまとまった雨が降ってきたこともあり、夏の減水が嘘のように満水レベルにまで増水している。
やはりこの季節。秋といえばベイトパターン。基本的には岬やフラットなどの変化をクランクベイトやスピナーベイトで探り、ラバージグでフォローを入れていくパターンを考える。
スロープを出たあたりから目ぼしい岬やフラットを、クランクベイトで流していく。ベイトフィッシュは3m~4mくらいに映る。ファットペッパーとマッドペッパーを軸として、DT10やDT16を入れながら探っていく。
中流域を抜けて上流域に入っていく。上流域には、2本の支流からのチャンネルがあり、そのインターセクション部には冠水したカバーもある。一応、ノーシンカーを滑り込ませチェックしてみるが反応がない。
メインチャンネルからの地形変化にはベイトフィッシュも映ることなく期待は薄い。上流域は早々に見切って中流部に下っていく。中流域を下ったあたりからベイトフィッシュがしっかりと映ってくる。やはり、中流域より下がねらい目だろう。
ベイトフィッシュのタナは3m~4m。その下の5mレンジの変化を探っていくことにする。午前中に雲が晴れたあたりから風が吹き続けていることから、スピナーベイトを地形変化に絡めて見るなど、8m~5mまでのブレイクを軸としてアプローチするが反応はない。
午後を過ぎたあたりで風がやむ。こうした変化は、手を変えるタイミングでもある。3/8ozラバージグにスイッチして、ブレイク周りを攻める。ブレイクを落としている感覚がある状態で、フッとアタリが出るがのらない。バスがジグを吸い込めるほど、大きなかったのか、それともそれなりのサイズが吸って吐いたのか。
どちらにしても、これまでの無反応に対して、サカナの反応があったことは大きい。しばらくこの戦術で探ってみることにする。ブレイクを浅い側から深い側にボトムバンプしていくと、グッと重くなる。合わせてみるとグイッと重さが乗る。根掛かりか?と疑ってみて巻き始めてみると生命感が伝わってくる。
その引きは、決して小さくない引き。ロッドを曲げたままの状態でバスの姿は見えないが、その引きの強さは伝わってくる。浮き上がってきたバスをネットにしっかりと収めると、それは50cmジャストのバス。
ワカサギレイクでは、バスは比較的ストラクチャーに付きにくい。ましてメジャーフィールドで50クラスを狙うとなると猶更だ。好奇心でバイトする小バスとは異なり、バスがフィーディングモードでバイトするタイミングを合わせていくことがカギとなる。それにはフィールドの状態と変化を常に意識することが重要であることを示してくれた一匹だった。
Case for EC71MH
