秋攻略の重要なキーワードのひとつに、マッチ・ザ・ベイトがあります。ルアーを、その湖のベイトフィッシュに合わせていくということは、バスに対して違和感なくバイトを誘発するきっかけとなりえます。
ベイトフィッシュといえば、サカナだけではなく、カエルやザリガニや虫といったものもあり、そのシルエットや動きを合わせるといった対応が考えられます。形や動きを似せるということは、マッチ・ザ・ベイトということができますが、サカナ視点に立てば、もう一歩踏み込んだ対応ができます。
バスに限らず、サカナが獲物を捕らえるとき、視覚だけではなく、側線が大きな役割を果たします。側線は、水中を伝わる振動をとらえるもので、大きさや距離などを把握することができると云います。その側線に訴えるためのマッチ・ザ・ベイトです。
特に、ワカサギやアユなどのサカナがベイトフィッシュであれば、それは顕著であるといえます。大きさやシルエットだけではなく、「水押し」を考慮に加えます。たとえば、グラブ系とスティック系では、水押しのタイプが異なります。どのタイプに反応が出やすいのかは試してみる必要があります。
バイトが遠のいた場合や反応が薄い場合のルアーローテーションを考えるとき、この波動をベースとしたマッチ・ザ・ベイトは、時としてパターンを探り出すカギとなります。見た目や動き、シルエットだけではなく、波動に着目したマッチ・ザ・ベイトで、動きのない状況を打開していきましょう。
