秋バスの罠

荒食いの秋。来る冬に備えて体力を蓄えるために荒食いをする。これに間違いはないでしょう。しかし、だからといって、秋の釣りは簡単だとは決していえません。

 

特に、バスが流入して、ある程度年数が経過し、生態系ピラミッドが安定したフィールドでは、ベイトフィッシュに対するバスの絶対数が少なく、いわゆる「飢え」の状態になりづらいことから、なんでも巻物で流せば食ってくる、といった状況は、一昔前のことのように感じざるをえません。

 

秋は、水温自体が適水温となることから、どこにでもバスはいることができます。真夏や真冬といった、バスの居場所が特定しやすい時期に比べ、むしろ難易度は高くなるといっても過言ではないでしょう。

 

秋だからといって、期待して取り組むと予想外の無反応で、ターンオーバーのせいだとか、水が悪いだとか、長雨や台風のせいだとか、釣れない理由をつけてしまいがちになるところも、秋の罠のひとつであるといえるでしょう。

 

その罠にはまってしまう前に、もう一度セオリーに立ち返ってみましょう。なぜ、秋のバスは動くのか。それはベイトフィッシュに引きずられているからであり、別の言い方をするならば、ベイトフィッシュを追えばバスに行き着く、といえます。

 

しかし、ベイトフィッシュも動いています。そして、フィーディングのスイッチがいつ入るかがカギとなります。この状況を打開するには、タイミングを合わせる必要があります。「どこで、いつかわからない状況にタイミングを合わせる」にはどうすればよいのでしょうか。この方法としては、「確率を上げる」ということにつきます。

 

確率の上げるためには、手返しの良い方法=巻物、ということになりがちですが、ただ数打つだけでは、効率よく確率を上げることはできません。ベイトフィッシュにより想定されるエリア、レンジ、スピード(アクション)の違いに対して、効率よくトレースできる戦略的アプローチによって、バスに出会う確率を上げることができます。

 

活性が低い、スローだ、と判断する前に、戦略的アプローチを試みる。ベイトフィッシュを探し、効率的にタイミングを合わせていくことで、秋バスを攻略しましょう。

 

【秋の時合い釣り 50アップ×2&40アップ×3本】