行動規範を読み解く

スポーニングを意識したバスには、一定の行動規範があります。この行動規範に対して、アプローチを選択することで、より戦略的・効率的に攻略することが可能となります。

 

スポーニングを意識したバスの中で、最も早く行動に移すのがオスです。産卵床を作る条件に適したシャローエリアを「偵察」するために、産卵場所となり得る場所に姿を現します。産卵場所に最適な場所は、砂地で太陽光が届き、水量が安定しディープが比較的近い場所となりますので、こうしたエリアにオスは「偵察」に現れます。

 

こうしたバスの中でウロついているバスは、行動パターンを観察して待ち伏せしたり、視界ギリギリに入れていくなどの方法が考えられますが、攻略が難しく執着しすぎないことが得策です。「偵察」バスが待機するようなカバーがあればねらい目でしょう。

 

産卵床が作られるとターゲットは、メスのバスとなります。メスの産卵は複数回行われる場合もあるため、センカンダリースポットに待機するメスバスを狙います。産卵場所から一段下がった場所などのストラクチャーやカバーがねらい目です。

 

アフターになると、回復を待つオスか、産卵を終えたメスがターゲットとなります。回復を待つオスはスローに、メスは大きめのジャークベイトなどで大胆に狙っていけます。

 

釣ったサカナが、オスなのかメスなのか。自分の戦略にマッチした釣果なのかどうか。スポーニングの時期には様々な状態のバスが存在します。その状態を読み解いて攻略していく面白さは、この時期ならではと言えるでしょう。