アフタースポーンといえばシャローエリアでの表層ゲーム。しかし、減水はこうしたゲームエリアを難しくします。バスは、基本的にはカバーフィッシュであるため、カバーが絡むと釣りやすくなりますが、減水はわかりやすいカバーを無くさせ、2m以上の減水ともなれば、ファーストブレイクといった待機エリアの意味合いも変化させます。
バスにとっては、絶好の捕食エリアの多くが失われることから、普段の捕食のスタイルの変化も余儀なくされます。また、ある程度の水深のある安心感のあるエリアに意識が向いていくと考えられます。こうした状況では、一足早く夏のエリアに目を向けます。
減水によって、夏の5~6mレンジが3mレンジになります。また、チャンネルが絡むような場所であれば、流れやハードボトムが期待できます。こうなれば、表層ゲームが一転して、ボトムやフォーリングのゲームスタイルになります。
インビジブルなカバーを知っていれば、丁寧に攻めることもできますが、そうでなければタイミングを計る必要があります。風が吹くといった要因を見逃さないことが重要となります。そのタイミングまでは、減水によって普段見ることができないカバーやストラクチャーを観察するのもよいでしょう。
状況に応じて見方を変え調整していく柔軟性が、時にバスとの距離を近づけます。減水は、夏の視点に向けることで、バスとの距離を縮めていきましょう。