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少し遅めの8時に待ち合わせたが7:30くらいにいくと、レイはすっかり準備を終えていて、さっそく出発することになった。スロープから川に出るまでに、やはりレイも寒くないかと心配していた。寒い。3℃くらいだ。それからレイは今日のプランを話し始めた。午後からロッドを探しに行くという。何のことか判らなかったが、どうやら昨日のプラのときにロッドを落としたらしい。ステラとルーミスの組み合わせで$700だといっていた。それは痛い。僕も協力すると言った。

レイのボートはレンジャーで200HP。やはり速い。レイの釣り方はエディーと少し違っていた。エディーがショアラインに近いディープを流して行くのに対し、レイは、ハンプやウィードなどに的を絞って釣る。僕はこういった釣りが好きだ。レイは、ポリスマンをしていて、定年後はハンティングだけしかやっていないという。まぁ、バスフィッシングもハンティングの一つではある。ただ、1998年のクラッシックに出場し、TOP150では16位が最高位だといっていた。意外とすごいオジサンだ。

しばらくしてからヤキマリバーとのインターセクションに入る。ブレイクがあり、ボトムには沈み木がある。いい感じだ。そこでレイはトレブルフックに1ozほどのおもりをつけたものでスナッギングを始める。ロッド探しだ。僕も手伝うというと、おまえは釣りをしていろという。10分ほどやっていたが、諦めたのか移動しようといって上流へ向かった。

上流に向かう途中、レイが急に失速させ岸に近づいて行く。何かと思えばダイバーがいる。レイは彼らにロッドを探してもらうと言っていた。僕はそんなことが出来るのかと思っていたが、彼らはOKといった。人命救助の練習中だったそうで、結局2人のダイバーをバウに座らせ、無くしたエリアに向かう。そこで、準備をし、ダイバーが潜る。20分くらいたっただろうか。一人のダイバーがロッドを持って上がってきた。「it’s mine!」レイの喜び様は異常なくらいだった。確かにそうだろう。一度は諦めていたものだ。

それからまたダイバーを乗せ、戻った。レイは$50づつ渡すといっていたが、彼らは受け取らなかった。レイも譲らなかったので結局$20渡したようだ。上機嫌で釣りを再開する。しかし、アメリカという国は偉大だ。日本ではまず考えられない。一人の釣り人のために、そこまでやるとは。責任が取れないだとかなんとかで日本ではまず有り得ない話だと感じた。アメリカの懐の深さを感じさせられた出来事だった。

レイとは、色々と世間話をしながら釣りをした。レイは、日本のハイコストに驚いていた。確かにボートを降ろすのに毎回2500円、駐艇料が年間20万、ガソリンだって4倍くらい。何もかもがハイコストだ。レイは、僕のことをリッチマンだと何度も言っていた。僕は「リッチマンなんかじゃない。ただ、アメリカでバス釣りをしたいだけなんだ。ただ、そのためには、少しリッチにならなければならない」といった。レイは、「そうなれるように願っているよ」いってくれた。それから、午後2時には、ボートを上げた。結局またしても二人してノーフィッシュだ。なんて釣れないところなんだ。琵琶湖の方がまだ釣れるぞ。ほんとにそんな感じだ。

レイは、ロッド探しで釣りをする時間が少なかったことを何度も申し訳なさそうに言った。僕はそんなことは気にしていなかった。ボートの清掃を手伝って、給油にも付いて行った。ガソリン代を出そうとすると「おまえは友達だからいらない」といって受け取らなかった。僕が、日本土産だといって、新品のTDバイブをあげると、とても喜んでくれた。これは、パートナーのためにと、僕が日本から準備していったものだ。 それから、レイが昼食に誘ってくれてバーガーキングで昼食をごちそうしてくれた。その上、レンジャーとトライトンの帽子までくれ、トーナメント期間中ジャケットを貸してくれるといってくれた。非常にありがたかった。実際、トーナメント期間は更に寒く、レイのジャケットがなければ冗談抜きに死んでいたかもしれない。昼食を食べながら色々なことを話した。意外と会話できている自分に少々驚いた。